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2011/09/02

わずか


 共感できる写真とはなにかをあらためて考えたとき、
 それは日常を題材とした私写真であり、
 スナップ写真なのではないでしょうか。
 なぜなら、人は自らのエクスペリエンスを通じて
 写真を見るからです。


 そこで今回私たちが写真展のテーマを決めるにあたって、
 日常を際立たせるものはなにかということを
 まず考えることからはじめました。


 そして、23時という静寂の手前にあるこの時間が、
 人々を刺激的な/暖かな光のもとに引き寄せ、
 闇の中で見慣れたものが
 日常とは異なった表情を見せる時間であることから
 今回のテーマとすることとしました。


 さる3月11日の震災で暗くなった街を
 どう撮るのか、このままのテーマでいいのかといった
 葛藤もありましたが、無事に開催できたことを
 みなさまに感謝するとともに、
 写真を少しでも楽しんでもらえればと思います。


               ”伊藤誠・加藤康隆 写真展 「23:00」ご挨拶”より



写真展も今日・明日・明後日の残り3日になりました。とても早く感じる。

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