東日本大震災から2年と1日が経過した2013年3月12日、津波の被害を受けた宮城県名取市北釜地区にある下増田神社周辺を訪れました。
仙台空港に隣接するこの地区も津波によって壊滅的な被害を受けた場所です。仙台空港駅を降りて最初に目に入ったのは下増田神社の隣にあった観音寺の墓地。お寺は津波に流され既になく、津波被害を受けたためか真新しい墓石が砂混じりの広大な更地の中の墓地に並んでいました。
その隣には下増田神社。境内にあった拝殿や鳥居などほとんどのものが津波によって流されたにもかかわらず、本殿は奇跡的に残ったという神社です。今回の震災ではこのように神社だけが残った場所が少なくないと聞きます。
地区内は、一部に被害を受けた建物や、そこに建っていたであろう建物の基礎部分が残っていること、工事車両のための基地や瓦礫置き場があることを除いては全てが更地になっていました。ただ地区内の道路は他の地区との中継地点にあたるのか比較的交通量があったように思います。また、空港が近いこともあってか、新しい堤防の建設工事が急ピッチでなされていました。
翌日に訪れた陸前高田市や気仙沼市と比較すると、報道が多くないためか被災地観光をする人達もおらず、人気がない一方で、通常通り稼働する空港や通過する一般車両とのコントラストが印象的でした。
恥ずかしながら今回被災地を初めて訪れ、いかにテレビや報道を通じた印象より復興が進んでいないかということを目の当たりにしました。そして訪れてみて色々と思うことや考えることが多くありました。しかし一度訪れた程度で多くを語ることは復興に取り組む人達や被災した方々に失礼だと考え、このブログでは2年が経過した時点での記録としての写真を残すにとどめておこうと思います。引き続き陸前高田市と気仙沼市の写真をアップする予定ですのでよろしくお願いします。
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